クロール泳ぎ方上達術

クロールのチェックポイント

フォームがきれいであるか

初心者のうちはがむしゃらに25mをスピードを出して泳ぐのではなくフォームをきちんと身に着けることが大事です。

キックはきちんとできているか

クロールではキックがストロークの補強的要素となることが大きいです。泳ぐ距離や時間が長くなるほど、また速度が遅くなるほどその傾向は強くなります。また一回一回のキックを性格にしないとフォームが崩れる原因になります。

正しい呼吸ができているか

意外と難しいのが正確な呼吸法である。距離や時間が長くなると呼吸が安定していないと泳ぎつづけられない。正確な呼吸法を覚えることで正しい泳法を身につけられる。

水をつかめているか

水をきちんとつかめているかは、ストロークでの手と腕の使い方にかかっています。ただ単に腕を交互に動かせばいいというものではない。水中では曲線的な手と腕の動きで確実に水を捕らえることが必要となる。

理想のクロール

理想のクロールをストローク、キック、呼吸の三つのパートに分けててポイントを紹介したい思います。

 

ストローク

スピードの源は両手の使い方にかかっています。ストロークでクロールのスピードは決まってしまいます。

ストロークの一連の動作を分解すると、「エントリー」「キャッチ」「プル」「プッシュ」「フィニッシュ」「リカバリー」となります。ひとつづつ丁寧に説明していきたいと思います。

エントリー

水中へ手が入る瞬間、水面下斜め前方へ指先を伸ばして突き出します。また水中に入って、その後に前方に伸ばせば伸ばすほどエントリーが長くなってよいです。

キャッチ

エントリーした手を下に動かし始めます。手のひらで水を下に押すイメージで動かすとよいです。この動作で水をしっかり捕まえて推進力を生み出しましょう。

プル

手の平を後方へ向けて水をかき始めます。クロールにおいて「プル」から「プッシュ」にかけてが一番重要な要素となってきます。ひじをややまげて、キャッチした水を胸の下へ引き寄せてくるイメージです。ひじの角度は90度よりやや広いくらいがベストです。

プッシュ

手がへその下を通るくらいからプッシュの動作に移行します。手の平を後方に向け、太ももの外側方向へ水を押し出すような感じです。

フィニッシュ

手がも太ももに触れるがらいからフィニッシュになります。リカバリーへ向けてひじ、前腕、手の手順に水面上へ抜きあげていきます。

リカバリー

リカバリーは前腕や手よりひじが高く上がったまま行うのが原則です。腕をできるだけリラックスさせ、無駄な力が入らないようにしましょう。

キック

ストロークを安定させるためにはキックを正確に行えているかにかかっています。キックには体を水面と平行に保ってストリームラインをとりやすくさせ、全身のフォームバランスを維持するという重要な役割があります。太ももから足全体をむちのようにしならせて、足の甲で水をしっかりとけるイメージで行います。

両足はやや内股気味にして足首をしっかり伸ばすようにしましょう。そうすることで水をしっかりと捕らえることができます。

またひざは蹴り下げの力を出すためにひざが曲がる以外はひざは常に伸びた上体が理想です。しかし足に無駄な力が入ってはだめです。

呼吸

呼吸のポイントはリズムです。ストロークのリズムに合わせて顔を真横に向けて水面上に出して、息を吐ききった後に一気に吸い込みましょう。息をきちんと吐ききってないと吸い込む空気の量が少なくなりだんだん苦しくなってきます。顔を出すタイミングですがストロークのフィニッシュに合わせるのがベストです。また顔を水面上にあげるときはあごが上がらないようにしましょう。顔があがっていると下半身が沈み、フォームが崩れる原因となります。